略歴・解説 | 1965年(昭和40)、大阪府生れ。1991年(平成3)、京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。現在、京都造形芸術大学教授。1990年代初頭より「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに、実機能をもつ機械彫刻作品を制作。大阪万博跡地で幼少を過ごした体験から「未来の廃墟への巡礼」をコンセプトに掲げ、終末的な環境で使用するための機械彫刻を数多く発表した。21世紀に入ると「リヴァイヴァル」にテーマを移し、国内外で既成のアートの枠組を超えた活動を展開している。2003年(平成15)には国立国際美術館にて集大成的展覧会『メガロマニア』を開催。2004年(平成16)金沢21世紀美術館にて半年間の滞在制作『子供都市計画』を経て、2005年(平成17)『キンダガルデン』豊田市美術館(愛知)、2007年(平成19)『トらやんの世界』鹿児島県霧島アートの森(鹿児島)など、既成のアートの枠組みを超えた壮大なスケールの作品を展開し続けている。
主な個展に1991年(平成3)『ヤノベケンジの奇妙な生活』キリンプラザ大阪(大阪)、1992年(平成4)『妄想砦のヤノベケンジ』水戸芸術館(茨城)、1998年『史上最後の遊園地』キリンアートスペース原宿(東京、他巡回)、2003年(平成15)「アトムスーツ "サヴァイヴァル・リヴァイヴァル」北九州市立美術館(福岡)、2007年(平成19)『ファンタスマゴリア "』アートコートギャラリー(大阪)など。 主なグループ展に1992年(平成4)『アノーマリー展』レントゲン藝術研究所(東京)、1998年(平成10)『日本ゼロ年展』水戸芸術館現代美術センター(茨城)、2000年(平成12)『ギフト・オヴ・ホープ』東京都現代美術館(東京)、2004年(平成16)『六本木クロッシング』森美術館(東京)、『アートがあれば』東京オペラシティギャラリー(東京)、『崩壊人体』ヤマモトギャラリー(東京)、2005年(平成17)『リトルボーイ』ジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)、2007年(平成19)『《生きる》-現代作家9人のリアリティ』横須賀美術館(神奈川)などがある。
主なパブリック・コレクションに、広島市現代美術館、金沢21世紀美術館、熊本市現代美術館、国立国際美術館、豊田市美術館がある。
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