略歴・解説 | 1983年(昭和58)生まれ、ロンドンを拠点に活動するベルギー系アメリカ人アーティスト。ニューヨーク大学で演劇を学び、女優として活動した後で美術作品の制作を開始した。エヴァンスは映像、インスタレーション、彫刻、オブジェ、パフォーマンスを駆使し、現代社会における「感情の価値」と、感情が物理的・イデオロギー的・技術的構造に触れるときに起こる「反抗」に焦点を当てた作品を制作している。近年ではAIの高度な発展により人間の感情、もしくは人間そのものの条件があやふやになっていく現象を映像インスタレーションで表現する。
2012年(平成24)、フリーズ・アートフェアにてエムダッシュ賞を受賞。2013年(平成25)パレ・ド・トーキョーの若手作家に対するプッシュ・ユア・アート賞を受賞。その他、シェリング・スティフトゥング賞とイリーによる未来賞を2016年(平成28)に受賞した。主な個展にテート・リバプール(英国)、カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(イタリア)、サーペンタイン・ギャラリー(英国)などがある。主なグループ展としてハウス・デア・クンスト(ドイツ)、水戸芸術館(日本)、第7回モスクワ国際ビエンナーレ、ルイジアナ近代美術館(米国)などがある。特に、第9回ベルリン・ビエンナーレ(ドイツ)で発表した作品が高く評価された。主なコレクションの収蔵先にホイットニー美術館(米国)、カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館(イタリア)、ルイジアナ近代美術館(米国)、デ・ハーレン・ハーレム現代美術館(オランダ)、ニューヨーク近代美術館(米国)などがある。
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