略歴・解説 | ジョヴァンニ・エ・ジャンピエーロ・バッシGiovanni e Gianpiero BASSI
Giovanni BASSI 1926年―2013年 / Gianpiero BASSI 1926年―1980年
トスカーナ州ピストイア生まれ。双子の兄弟で組んで1960年代から80年代を中心にインテリア、建築の分野で活躍した二人組の建築家、デザイナー。フィレンツェの建築家ジョヴァンニ・ミケルッチ(1891-1990)に師事し、ジャンピエーロは1954年から63年にかけてピストイア工科大学のカテドラル建築に携わった後、ジョヴァンニと二人で組んで、共同住宅(《Condominio di via San Biagio》1965-67年)、銀行建築(《Cassa di Risparmio di Pistoia e Pescia》1978年-81年)を手掛けている。家具作品としては、1960年にポルトロノーヴァPoltronova社から肘掛椅子《エリーザ Elisa》を発表したのをはじめ、椅子や照明器具等を手がけた。1968年制作の《クラック・ランプ Crack Lamp》はMoMAのパーマネント・コレクションとして収蔵されている。ジャンピエーロはこの後都市計画の分野でも活躍し、アートと建築を融合させたシュルレアリスム的な都市空間を発表、2010年にはこの分野での回顧展も開かれている。
イタリアでは同時代、製造会社のストゥーディオ・ルーチェはじめ、スーパースタジオ、ニュー・ランプなど同時期に先鋭的な照明器具を発表する会社が多数設立され、その多くが短期間で終わっているが、ジョヴァンニ・エ・ジャンピエーロ・バッシのような若手デザイナーを登用した。 |