略歴・解説 | 1990年(平成2)シンガポール生まれ、同地在住。2014年(平成26)にロンドン大学ゴールドスミス校を卒業、2015年(平成27)にニューヨークのコロンビア大学大学院で修士号を取得。批判的思考、人類学、映画の文脈を取り込み、映像作品やパフォーマンスを中心に発表している。アジア、東南アジアにおけるグローバリゼーションや国家などによる統治時代の影響や変化を参照し、視覚的なイメージの出現、伝達、消滅を調査し、ポスト・コロニアルアート(脱植民地主義の芸術)と呼ばれる内容の作品を制作する。日本で初の東南アジアの80年代以降の現代美術史を包括的に紹介する展覧会として開催された「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」(国立新美術館、森美術館)に参加。2018年(平成30)、山口情報芸術センター[YCAM]で開かれた展覧会「呼吸する地図たち」に参加。国際交流基金アジアセンターとの共同企画である同展にて、アジアにおける近代化の象徴的産物としての地図、また、各国の歴史、経済、言語、文化を規定する国家的な地理的身体の源泉としての地図の分析を発表し、アジアにおける連鎖性に着目したシリーズを発表した。これまでに2018年(平成30)「銀川ビエンナーレ」(中国)、2017年(平成29)「ジャカルタ・ビエンナーレ」(インドネシア)、「シャルジャ・ビエンナーレ13」(アラブ首長国連邦)、2014年(平成26)「コチ・ムジリス・ビエンナーレ」(インド)など、多数の国際展で作品を発表している。2019年(令和元年)「第7回アジア・アート・ビエンナーレ」(国立台湾美術館、台中)に参加した。 |