略歴・解説 | 1958年(昭和33)岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学芸術専門学群にて大辻清司に師事。1984年(昭和59)同大学院芸術研究科修士課程修了。以降東京を拠点に活動を行い、自然・都市・写真のかかわり合いに主眼をおいた、一連の作品を制作。国内外の数々の個展・グループ展に参加。1997年(平成9)、日本国内に散在する石灰石の鉱山と、石灰工場およびセメント工場の姿をとらえた写真集『ライム・ワークス』およびギャラリーNWハウスで開催された写真展「都市のマケット」で第22回木村伊兵衛賞を受賞。2001年(平成13)、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレに参加。初期作から、2011年(平成23)、東日本大震災後の故郷を収めた「陸前高田」まで、それまでの活動を振り返る大規模個展「Natural Stories」(東京都写真美術館)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。2017年(平成29)、せんだいメディアテークでこれまでの活動を総合的に紹介した大規模な回顧展を実施。パブリック・コレクションは多く、国立国際美術館(大阪)、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、ヒューストン美術館、イェール大学アートギャラリー(ニューヘブン)、スイス写真財団(ヴィンタートゥーア)、ヨーロッパ写真館(パリ)、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)などに収蔵されている。 |