騎獅文殊図
ふりがな | きしもんじゅず |
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作品名 英表記 | Manjusri(Monju) on Lion Back |
作家情報 | 愚極 礼才 GUKYOKU Reisai |
制作年 | 永享10年 |
制作年 西暦 | 1438年 |
員数 | 1幅 |
材質・技法 | 紙本墨画 |
形状 | 掛幅装 |
大区分 | 絵画 |
中区分 | 東洋画 |
小区分 | 中世日本 |
法量 縦 | 77.8 |
法量 横 | 28.7 |
法量 高さ | |
指定 | |
署名・年記等 | |
作品解説 | 地に臥した獅子の上に坐し、経巻と如意を持つ文殊菩薩である。平安時代より文殊像制作は盛んであり、普賢とともに釈迦の脇侍としても描かれるほか、単独像の場合もある。古い作例には密教の儀軌に説かれるように、五髻を結い利剣と梵夾を手にし、種々の装飾具で華麗に装飾された姿のものが多くみられる。しかし本図の文殊はそうした姿とは異なり、垂髪に法衣の姿であっさりと表現されている。これは鎌倉時代以降の禅林において崇拝され、盛んに描かれた、五台山に住まう知恵者としての文殊である。文殊は青年男性を思わせるすっきりとした面立ちで、髪が数条風になびいている。簡略化された図様であるが、如意や衣紋は流れるような筆致であり、淡墨でうっすら賦された影や輪郭の隈取りなどからは、よほど描き慣れた手とみえる。文殊を見上げる獅子の表情には愛嬌があり、全体として親しみやすい菩薩像となっている。 |
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