ピエトロ・ミカの服装の男

ふりがなぴえとろみかのふくそうのおとこ
作品名 英表記Man Dressed as PIETRO MICCA
作家情報松岡 壽 MATSUOKA Hisashi
制作年明治14年
制作年 西暦1881年
員数1点
材質・技法油彩・カンバス
形状額装
指定
署名・年記等
大区分絵画
中区分洋画
小区分近代日本
作品解説岡山藩士の子として1862(文久(ぶんきゅう)2)年に岡山に生まれた松岡壽(まつおかひさし)は、工部美術学校(こうぶびじゅつがっこう)でアントニオ・フォンタネージに洋画を学んだのち、駐伊公使(ちゅういこうし)の鍋島直大(なべしまなおひろ)に随行する百武兼行(ひゃくたけかねゆき)の従者としてローマに留学してさらなる油彩画技法の習得に励みました。
この作品のタイトルにあるピエトロ・ミカは、18世紀初頭のスペイン継承戦争(けいしょうせんそう)において、トリノの町に攻め込んできたフランス軍を地下坑道からわが身もろとも爆破して防いだ英雄の名前です。この自己犠牲(じこぎせい)の精神をもったピエトロ・ミカの話は、百武の感動を呼び、その絵を描かせることになりました。松岡はピエトロ・ミカ図のためにコロッセオに通う百武に同行し、この作品と同じモデルが地雷(じらい)に点火するポーズをした素描を百武とともに残しています。そうした百武によるピエトロ・ミカ図の制作の傍(かたわ)らでこの作品も生まれたと考えられます。
法量 縦47.2
法量 横36.7
法量 高さ

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