騎牛釈迦図

ふりがなきぎゅうしゃかず
作品名 英表記Shakyamuni Riding on a Cattle
作家情報甫雪 等禅 HOSETSU Tozen
制作年室町後期~桃山時代
制作年 西暦16世紀
員数1幅
材質・技法紙本墨画淡彩
形状掛幅装
大区分絵画
中区分東洋画
小区分中世日本
法量 縦85.4
法量 横44.5
法量 高さ
指定
署名・年記等
作品解説 竹杖を手にし、朱衣を纏った釈迦が牛に坐している。牛は舌をペロリと出し、ユーモラスな表情である。伸びた釈迦の頭髪や顎髭は渦形を並べて表され、牛の尾の巻き毛、釈迦の円光と牛全体のシルエットなど、いずれも円形が面白い。通常牛に騎るのは道家の祖である老子で、周が衰微した際に青牛に揺られて函谷関を越える場面に典拠をもつ。一方、釈迦が牛にという画題は極めて稀ながらも数例確認でき、元時代に道家が唱えた老子化胡説との関連が想像される。本図の図様は、等禅の代表作ともいえる《文殊花鳥図三幅対》(東京国立博物館)中幅の文殊に類似している。このような道釈画に、彼の得意とした一種の型が存在したのであろう。
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