出山釈迦図

ふりがなしゅっせんしゃかず
作品名 英表記Shakyamuni Emerging from the Mountain
作家情報拙宗 等揚 SESSHU(SESSO) Toyo
制作年室町時代
制作年 西暦15世紀
員数1幅
材質・技法紙本墨画
形状掛幅装
大区分絵画
中区分東洋画
小区分中世日本
法量 縦83.3
法量 横33.5
法量 高さ
指定
署名・年記等
作品解説 釈迦が出家して山林に入り、六年間の苦行のすえに深山を下りて真の悟りへと向かうという、仏伝のいち場面を描いたもの。禅宗教団で多く描かれた画題である。頭髪や顎髭がぼさぼさと伸び、厳しい修行の跡をのこす釈迦であるが、その表情は簡潔な筆致で描かれ、すっきりとした面持ちである。衣紋は粗筆であるが伸びやかで緊張感があり、釈迦の謹厳な雰囲気をみごとに描出している。拙宗《芦葉達磨図》(スミス・カレッジ美術館)と面貌や衣紋、爪の伸びた足の表現が近く、拙宗時代の水墨祖師像を考えるうえで貴重な作例といえる。印については、拙宗《達磨図》(出光美術館)に本図と同じ組み合わせがみられる。また、本図上方は切り取られていることから、もとは賛文があった可能性がある。
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