山水図(倣玉澗)
ふりがな | さんすいず(ほうぎょくかん) |
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作品名 英表記 | Landscape after Yujian |
作家情報 | 雪舟 等楊 SESSHU Toyo |
制作年 | 室町時代 |
制作年 西暦 | 15世紀 |
員数 | 1幅 |
材質・技法 | 紙本墨画 |
形状 | 掛幅装 |
大区分 | 絵画 |
中区分 | 東洋画 |
小区分 | 中世日本 |
法量 縦 | 30.3 |
法量 横 | 30.9 |
法量 高さ | |
指定 | 重要文化財 |
署名・年記等 | |
作品解説 | 円窓形に溌墨山水図が描かれ、「雪舟」落款が書される。その枠外右下にはこの画風で知られる「玉澗」の名が墨書される。本図のように中国の画人名がともに記される形式の雪舟作品は数点発見されており、画の注文を受ける際にどの筆様で描くかの見本帖とされたと考えられている。また、このような室町時代に盛んに行われた「筆様制作」の文脈ではなく、これらは元時代の文人画家らによって始められた「倣古」を意識したものであり、かつこれ自体で鑑賞された可能性のあることが近年指摘された。 溌墨は唐時代に興った、画面に墨をそそいでできる偶然の形態を活かして描く技法のこと。本図もこれに従い、抽象的な形態を強調して山を示し、はねたような筆墨で樹叢を表す。さらに濃墨で屋宇と小舟を描き添えている。拙宗時代の溌墨山水と比較して、濃淡の階調の幅が広くなり、腕が確かなものとなっていることがわかる。本図で雪舟が倣った玉澗は、その真筆とされる《廬山図》や《瀟湘八景図断簡》(出光美術館等)においてもみられるように、この溌墨山水による画風で連想される。 |
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