和同開珎 皇朝銭

よみわどうかいちん
資料ID45796
コレクション名江口コレクション
実物・複数別実物
解説皇朝十二銭の中で最初に鋳造された日本最初の有文銭貨。
708(和銅元)年2月、管理系統を異にする河内鋳銭司及び国衛の二つの鋳銭司が設立され同年5月に銀銭、8月に銅銭が鋳せられたのが始めである。銀銭は祝鋳銭の意味のもと709(和銅2)年に鋳造が停止され、710(和銅3)年には行用も禁止された。
しかし銀銭の人気は依然高く、これより後の721(養老5)年1月29日、「銀銭・銅銭・地金の比価銀銭1=銅銭215、地金銀1両=100銭」を定めるとともに翌年2月27日、比価(銀1両=200銭)を改め直す布令も出され、銀銭重視の風潮は依然断ち難かったことが分る。
河内鋳銭司では新和同大字が鋳せられ、もう一の鋳銭司国衛の鋳銭司としては長屋王邸宅跡から鋳出された新和同と考えられている。

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