上杉謙信公旗本備図

よみうえすぎけんしんこうはたもとそなえず
資料ID1004
時代江戸
実物・複数別実物
解説旗本備図とは、いわゆる陣備図の一つで、大将を中心として軍隊の配列を示したもの。江戸時代には、多くの武将の陣備図が描かれた。軍隊は「備」と呼ばれる構成を基本単位とし、一つ一つの備に鉄砲隊や騎馬隊などが含まれていたといわれる。この図は、136センチ×115センチの大きな画面のほぼ中央に「大将軍」とある。これは上杉謙信を指す。また図の左側に「上杉謙信公御旗本備図又他見不許者也、御執心ニ依令免許如件 享保九年正月十三門的弼 成田徹翁入道景継(印)」と記されており、享保9年(1724)に成田景継という人物が作成したものとわかる。成田景継は沢崎景実が成立させた、越後流軍学の一派である要門派の系譜につらなる人物。軍学の流行した江戸時代において、要門派は全国的にも広まっていった。

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