東京日々新聞

資料名ヨミトウキョウニチニチシンブン
大分類紙製品Ⅰ類
中分類錦絵新聞、錦絵
小分類錦絵新聞
発行/使用/制作年代1874/10
発行/使用/制作者具足屋板
コレクション羽島コレクション
閲覧解説 「東京日日新聞」創刊号の記事を元に、錦絵新聞の代表的絵師・落合芳幾(おちあい・ほういく)が絵を描き、戯作者・山々亭有人(さんさんてい・ありんど)が文章を書いて錦絵新聞にしたもの。信州今井村に住む農夫・宇部衛とその妻せんの身に起こった悲しい事件を採り上げている。せんは夫が病の床に伏しているため、昼は生活費を稼ぎ、夜は看病に明け暮れていた。ある日、道に迷った僧侶・慶山が宿を求めてやってくる。せんは、病床にある夫のために読経を頼もうと、家に招き入れるが、慶山は悪人であった。美しいせんを我がものにしようと刃物をもって迫るが、せんはこれを拒否したために慶山に殺された。あくまでも貞女だったせんと、悪僧・慶山を対比して、正邪は明らかだ、と教訓的な言葉で締めくくられている。

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