セリウムヒンガン石
英名 | Hingganite-(Ce) |
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希元素鉱物 | 希土類元素鉱物 |
産地 | 岐阜県中津川市蛭川(新田) 岩畔石材採石場 |
登録番号 | EB06020001 |
解説 | 中津川市蛭川のペグマタイトから発見された新鉱物。長島弘三博士の教え子である,国立科学博物館の宮脇律郎博士が発見し,2004年に新鉱物として承認されました。 イットリウムヒンガン石(Hingganite-(Y))のセリウム置換体で,イットリウムヒンガン石と微細な結晶集合体(累帯構造)をなして産します。 イットリウムヒンガン石は,1980年代はじめに中国で発見されました。ヒンガン石の名前は中国の原産地名(興安:ヒンガン)に由来します。蛭川でも同時期に発見されていたのですが,僅差で中国側の申請が早く,残念ながら蛭川産の新鉱物とはなりませんでした。 しかし,蛭川のヒンガン石にはセリウムが卓越する部分があり,ごく微小な領域の分析研究によって,イットリウムヒンガン石とは別種の鉱物であることが確認され,新鉱物セリウムヒンガン石として認められました。 模式標本と同一晶洞産 結晶長さ約1.8mm |