大正琴

制作/発行名古屋木工製作所
制作年代1912年(発売)
解説 大正琴は、大正元(1912)年に名古屋大須の森田吾郎(1874~1952)によって考案された。発明地に由来し「ナゴヤハープ」とも呼ばれる。大正琴は、当時流行していた日本の二絃琴にタイプライターの機構を組み合わせ、演奏が容易で安価な大衆楽器として流行する。戦前は類似品が出回るほど人気であったが太平洋戦争によりブームは終焉する。その後、昭和後期に哀愁漂う大正琴の音色を古賀政男などの作曲家に好まれリバイバルが起こる。日本で考案された西洋楽器は、明治から昭和初期にかけて数多く作られたが、愛好家によって今なお演奏されているのは大正琴のみである。
所蔵館浜松市楽器博物館
所蔵館整理番号03

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