レッド&ブルーチェア
制作/発行 | ヘリト トーマス リートフェルト |
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制作年代 | 1918年設計 |
解説 | 「レッド&ブルーチェア」の空間と色彩の構成は、まさにデ・スティルの理念そのものである。リートフェルトは、ピエト・モンドリアンが風景画を幾何学的に抽象化したように、伝統的な安楽椅子の形態を抽象化し、平板と角材だけに還元した。肘掛けとなる2本の角材、脚や貫となる長短13本の角材は全体を黒く塗るが、視野に入る端部は黄色く塗られる。 それらと1枚の赤い背板、1枚の青い座板で構成される現行モデル(イタリア、カッシーナ社)は1928年からのものである。 見た目には、ゴツゴツと角張った、派手な形態と色彩だが、実際に腰をかけてみると、座・背・肘の高さ・広さ・幅とそれぞれの角度などの関係が、ソフトな座り心地を作り出す。 |
所蔵館 | 九州産業大学美術館 |