トーネット No.14
制作/発行 | ミヒャエル・トーネット |
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制作年代 | 1859 |
解説 | 「トーネットNO.14」は、大量生産のために構造の単純化と生産の効率化を図り、曲げ木の改良を重ねながら、機能性の向上と手工芸的な美意識により、形態的な完成をみたものである。その近代的な生産手法と、それに伴う値段の安さ、機能性の高さ、軽量さ、洗練された造形はのちのデザイナーたちに大きな影響を与えた。 この椅子は、一体化された背部と後部脚・背補助部・座席枠・脚輪(脚部補強)・前脚部の6つの各構造材により構成され、それらはそのまま梱包され、現地でネジによって組み立てられるというノックダウンの形で世界中に輸出され、1930年までに5,000万脚以上が生産された。彼の引退後、トーネット社は5人の息子により経営され、発展を続け、ル・コルビュジェやマルセル・ブロイヤーなどの建築家の家具も生産するなど、家具の近代化に多大な貢献をした。 |
所蔵館 | 九州産業大学美術館 |