ワシリーチェア

制作/発行マルセル ブロイヤー
制作年代1925年設計
解説「ワシリーチェア」はスチールパイプを使用した世界初の椅子で、バウハウスを代表する作品である。一見継ぎ目のない曲げられたパイプが椅子の輪郭を形成し、皮革が座面と肘掛け、背もたれに張られている。
スチールを使用した椅子は、1850年頃にすでにみられるが、スチールパイプ製は、プロイヤーの椅子が初めてであった。スチールパイプを折り曲げる技術は彼が入手したアドラー自転車のハンドルがヒントになったが、当時はまだ確立されておらず、完成までに何度も改良を重ねたという。マルト・スタムの作品に見られるように、曲げ部分に鋳物製のガス管を使用したり、スチールパイプの中に砂を入れたりしていた。
この椅子はバウハウスの教授、ワシリー・カンディンスキーにちなんで名付けられた。
所蔵館九州産業大学美術館

PageTop