アームチェア41(パイミオ)

制作/発行アルヴァ アアルト
制作年代1930-31設計
解説「アームチェア41」は、「パイミオチェア」とも呼ばれ、アアルトの有名な建築作品であるフィンランドの「パイミオ・サナトリウム(結核患者のための療養施設)」設計時に、ラウンジチェアとしてデザインされたものである。
このアームチェアの座から背は、1枚の成形合板で作られ、それ自体のたわみによりクッションの役目を果たす構造になっている。
座から背の成形合板は部位によって厚さを変え座面付近がもっとも厚くなる。肘掛けから切れ目なく続くようにみえる脚部は、接地面後方で継ぎ目が斜めに入り、そこを2本のボルトでとめている。また、座・背部はその両端付近で脚にさしわたした貫にボルトで止めて支える。座部の角度が結核患者の呼吸を楽にするといわれているが、実際に座ると長時間の使用は困難である。
一般に、背もたれ上部には、4本のスリットが入るが、本品にはない。
所蔵館九州産業大学美術館

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