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角皿

タイトル(よみ)かくざら
作家勝間田千惠子 Katsumata Chieko
制作年1991年
寸法2.5×25.5×25.5cm
員数1
解説 勝間田千惠子は、パリ留学中に陶芸家ファンス・フランクと出逢ったことが契機となり、フランス国立応用工芸美術大学にてピエール・ルローに陶芸を学んだ。1978年に帰国し、京都に工房を構え、さらに釉薬について大西政太郎に、色化粧について柳原睦夫に学びながら、独特の色絵の食器づくりを切り拓いてきた作家である。また、90年代に入ってからは、あくまでも日常で使われる器制作を基軸としながら、観賞されることを前提とする自己表現のかたちを構築することにも成功し、実用と非実用双方の作品制作に取り組むことによって、さらに独自の陶芸表現を醸成するという制作姿勢を貫いている。
 勝間田の食器は、楕円を基調とするシンプルなフォルムに、筆や布を使って自在なタッチで何度も色化粧土が重ねられ、独特のテクスチャ-が与えられている。パステル調の色面とマチエールがあいまって、明るさのなかに柔和な深みを兼ね備えた彼女の器の世界は、特に80年代半から幅広い層の支持を獲得し、現代人の生活に融合した実用陶器として定着し現在に至っている。

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