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直立する彫刻

タイトル(よみ)ちょくりつするちょうこく
作品名(原題)Vertical Sculpture
作家ジョン・メイソン John Mason
制作年1962年
寸法162.5×40.6×30.5cm
員数1
解説 1954年オーティス美術大学の主任教官としてピーター・ヴォーコスが着任したのを機会に、ヴォーコスを中心に周辺に集まったジョン・メイソン、ケネス・プライス、マルコム・マックレインらがグループが形成し、当時の抽象表現主義絵画と連動して、土に激しい感情をぶつけたアメリカ現代陶芸の革新がカリフォルニアから起こった。ジョン・メイソンはそのムーブメントの中心人物の一人で、現在もロサンゼルスにアトリエをかまえて、制作活動を続けている。 メイソンは当初、器や壺を制作していたが、1957年から巨大な陶彫作品や陶壁の仕事を始める。ヴォーコスと常に身近で制作をし、これまでの陶芸には見られないスケール感や冒険心、陶という素材に反伝統的姿勢を共有しつつも、ヴォーコスの作品がろくろでひかれたパーツを組み合わせるというものであったのに対し、メイソンは土のもつ柔順性に対する興味が主で、作品も一個体であり、徹底して器物的形態を否定している。60年代後半からは耐火煉瓦を使用した作品を発表し始める。
 本作品は米国NYのホイットニー美術館で、陶土による造形が、工芸と分類しているオブジェが、絵画や彫刻と同等に実質的に始めて認められたとされる「陶彫・6人の作家」展に出品されたものである。 その制作は木材を垂直に立ててそれにぶつけるように土の塊を投げつけてできており、まさしく土と格闘した痕跡が見受けられる。キャンバスと戦ったこの時代の美術思潮、抽象表現主義の絵画と密接に結びついたアメリカの現代陶芸の典型的な作品。

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