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母さん
| タイトル（よみ） | かあさん |
|---|---|
| 作品名(原題) | MIA MADRE |
| 作家 | フェデリコ・ボナルディ Federico Bonaldi |
| 制作年 | 1985年(昭和60) |
| 寸法 | 217.0×47.0×35.5cm |
| 解説 | フェデリコ・ボナルディは、カルロ･ザウリ､ポンペオ・ピアネッツオーラ､ニーノ・カルーゾらと並んで、イタリアを代表する現代陶芸家の一人とされる。ボナルディは、濃密な神話世界に棲む陶芸家といった印象が強い。幼い頃母や祖母から聞いた神話や伝説､お伽噺などが、当初、彼の創造の源泉となっていた。また現在では、世界各地の神話や伝説の普遍的性格やそこに跳梁するさまざまなデーモンたちへの関心が加えられている。ボナルディのデーモンの代表は、ヨーロッパの神話世界によく現れる、頭部から直接足は生えたような「頭足人」などだが、彼はこうしたデーモンたちや不思議なまた魅惑的な形象を、驚くほど手早くまた巧みな手捻の技で、次々と生み出してきた。その無垢な精神と巧みな手技が、濃密な神話世界を紡いできたのである。 本作品は、「母さん」と題されており、自身の作家活動に豊かな源泉を与えてくれた母へのオマージュとしての作品。ボナルディの作品の中では最も大きな作例の一つで、細部も変化に富み、かつモニュメンタルな作品である。 |