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水蒸気破裂98911

タイトル(よみ)すいじょうきはれつ98911
作家齋藤 敏寿 Saito Toshiju
制作年1989年(平成元)
寸法360.0×420.0×180.0cm
員数1
解説 斎藤敏寿は、大学在学中の80年代の終わり頃から発表活動を開始し、不定型な陶板を鉄筋で支えた豪快な表現で注目された現代陶芸家である。斎藤はさまざまな表情をもつ陶板を、壁面や空間にコラージュするかのように設置する。油絵科に学んだ斎藤の原点には絵画的な思考があったようである。抽象的な形象の構成が壁面から突出し、中空に浮遊して床面に布置されるプロセスは、アメリカの現代画家フランク・ステラの80から90年代の変貌を想わせもする。しかし斎藤は陶と鉄によってしかもきわめて力動感に満ちた斎藤自身の表現を達成した。
 本作品は、斎藤の作品の性格が、より強く、むき出しにされ、その表現が認知された記念碑的な作品である。多様なしかも荒々しい表情をもついくつもの陶板が、隣り合いせめぎ合いながら、支持体でもある鉄筋の構成に導かれて、強力なエネルギーを伝達してゆく。巨大なモンスターが今にも動き出すかと見える力のこもった作品である。
 本作品はこの時代の大型化する陶芸作品の代表的な作例といえる。

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