無題

タイトル(よみ)むだい
作家加藤委 Kato Tsubusa
制作年2002年
寸法18.6×64.5×21.4cm
員数1
解説加藤委の作品は、時間を停止させたかのように、土の変化の一瞬を捉えたシャープな印象で我々の目を釘つけにする。「フリーズ・フレーム」と名づけられた作品を発表し、一躍注目を浴びた。その作品は磁土が人の手によって無理やりに引き伸ばされた勢いある熱い表情と、零下で一瞬にして凍りついたかのようなクールな表情を持ち合わせている。加藤の釉薬の扱いは、形の表面上の装飾というのではなく、たっぷりと厚みをもち、釉薬も形を形成する一役を担っている。可塑性が生かされた磁土の造形を、釉薬により全体をすっぽりと覆うのではなく、釉薬がかけ残された磁肌の白さと透明感ある釉薬とで、作品に透明感と清潔感が醸し出されている。本作品は、ろくろで引かれた器に、刃状のパーツが付けられている。加藤の個性でもある、なまめかしいろくろの調子と、刃状のパーツの鋭利さのコントラストが美しい作品である。

PageTop