野尻湖と妙高

TitleLake Nojiri and Mt.Myoko
作家名高田誠 TAKADA Makoto
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1940
制作年(和)昭和15
寸法縦(cm)112.00
寸法横(cm)145.80
作品・作家解説高田 誠[たかだ・まこと]
1940(昭和15)年 油彩、カンヴァス 112.0×145.8cm

前景に美しく林立する落葉松、そのむこうに野尻湖、奥には湖を囲むように雪を頂く妙高山。野尻湖畔を歩き廻り、「外人部落」(外国人別荘地)付近で足をとめ、妙高をとらえたものだそうですが、風景をこのように構成していく方法は高田誠の作品にはよく見られるものです。風景画で親しまれた作者が、意識して点描を手がけるようになった頃のもので、後に「点描で描こうと思ったのではなく、向こうの山や手前の木立ちという調子が出てこないのですね。試しに点で描いたら感じが出るのでやってみたのです。安井(曾太郎)先生も、面白いじゃないか、といってくださいまして、その後、意識的に描き出すのは昭和15年頃でしょうか」と語っています。制作時期は4月中頃。足元には雪が残り、冷たくて閉口したと語っていますが、冷え冷えとした空気が画面からも伝わってくるようです。

高田 誠[たかだ・まこと] 1913(大正2)―1992(平成4)
1929年旧制浦和中学校在学中の16歳の時に二科展に初入選。その後安井曾太郎に師事し、36年安井が〈一水会〉を創設するとともに参加。やがて文展、日展に出品し受賞を重ねる。78年日本芸術院会員、87年には文化功労者に選ばれる。長年、埼玉県美術協会会長として埼玉県の美術振興につとめた。

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