BLUE ZONE'86-A-3

TitleBLUE ZONE'86-A-3
作家名秋山静 AKIYAMA Shizuka
技法・素材木版、紙
制作年1986
制作年(和)昭和61
寸法縦(cm)49.70
寸法横(cm)70.00
作品・作家解説秋山 静[あきやま・しずか]
1986(昭和61) 木版、紙 49.7×70.0cm

秋山静は、“青の版画家”とよばれるほど青色にこだわり続けた作家です。その密度のある色彩表現は、ベニヤで型を切り抜いた版の上にローラーでグラデーションをつけて色をもり、刷っていく方法で生みだされています。この作品は、70年代中期の波と裸婦を組み合わせたシリーズをさらに発展させたものです。ここでは、女性の体をより抽象的に構成しており、画面の下中央には、脚の部分、左中央には、胸の一部分が見えます。青の中に走る一条の光線がオーロラの中に吸い込まれていくようです。このように80年代には、地平線と女性のイメージが、無限の距離感を構成する連作として多く制作されました。この《ブルー・ゾーン》のシリーズは、やがて90年代に現れる女性から花へと変貌していく作品に受け継がれてゆくことになります。

秋山 静[あきやま・しずか]1932(昭和7)―2000(平成12)
1958年から3年間、自由美術展へ出品した後、63年から没するまで新構造社展を中心に作品を発表して活躍した。青を主調色とした木版画は74年から開始され、以後、青(ブルー)は作者のトレードマークの色となった。波、地平線、植物等の図柄に女性のヌードを組み合わせて独自の表現を築いた。

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