別所沼風景

TitleBessho Swamp
作家名林倭衛 HAYASHI Shizue
技法・素材油彩、カンヴァス
制作年1941
制作年(終)1944
制作年(和)昭和16
制作年(和・終)昭和19
寸法縦(cm)38.00
寸法横(cm)45.50
作品・作家解説林倭衛[はやし・しずえ]
1941-44(昭和16-19)年 油彩、カンヴァス 38.0×45.5cm

さいたま市にある別所沼は、東西を台地に挟まれた古い沼で、周囲およそ900メートル。昭和初期に遊観地として栄え、戦時中は葦が生い茂る静かな場所であり、戦後になって現在のような都市型公園になりました。関東大震災ののち東京の近郊都市として発展した浦和には、「鎌倉文士に浦和絵かき」と呼ばれるほど多くの画家が住むようになりましたが、とりわけ別所沼周辺は芸術家村のようだったといわれています。林倭衛がこの沼の西辺の高台にアトリエを構えたのは昭和16年のことでした。この作品はそこから見た風景でしょう。対岸の台地や色づいた木々、秋空を映す沼、そこに横たわる空気の厚みをなめらかなタッチで描き出しています。彼が好んだくすんだ青の調子が、透明感と詩情をたたえたほのかな明るさを醸し出しています。

林倭衛[はやし・しずえ] 1895(明治28/長野県上田市)―1945(昭和20/埼玉県さいたま市)
日本水彩画会研究所夜間部に学ぶ。1916年《サンジカリスト》が二科展に初入選。19年二科展出品作のアナーキスト・大杉栄の肖像《出獄の日のO氏》が警察から撤去命令を受ける。21年渡仏し、パリやエクス=アン=プロヴァンスなどで制作。26年に帰国後、〈春陽会〉会員となる。41年からさいたま市の別所沼畔に住んだ。

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