正面

六田知弘

粉青白地象嵌 条線文 簠

作品名(よみ)ふんせいしろじぞうがん じょうせんもん ほ
時代1朝鮮時代
時代215世紀
高(cm)16.2
幅(cm)25.6×22.2
重量(g)3,920
コレクション名安宅コレクション
クレジット表記大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
登録番号00162
解説儒教に基礎を置く朝鮮王朝では、祭祀の折に五穀を盛る祭器(さいき)は欠かせないものでした。本作は中国古代の青銅器「簠(ほ)」を模したもので、その身の部分です。胴の四隅に鋸歯(きょし)飾りが付き、四面には白象嵌で雷文をあらわし、さらに白土を荒々しく塗りつけています。全体として粗放にも見えますが、高い造形力に裏付けられた存在感をただよわせています。ほぼ同じ文様の陶片が、慶尚南道の鎮海市熊川窯で作られており、また同道梁山市の祠址からこうした粉青の祭器が大量に出土し、実際に使われた様子が明らかになりました。

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