伊奈製陶土管

製造元INAX
発売年1902年
商品開発の市場背景(ニーズ)幕末から明治維新にかけて、外国人が多数来日し、日本の近代化に影響を及ぼした。慶応4(1868)年、イギリス人J.W.ハートとR.H.ブラントンが来日し、それぞれ神戸と横浜の外国人居留地を建設する。ブライトンは横浜新埋立居留地の計画図と下水道の図面を作成、明治5(1872)年に工事が完成した。このとき採用されたのが常滑の土管だった。その後、常滑製の土管は、居留地だけでなく周りの住宅地の下水道やかんがい用にも使われていった。
商品開発の企業背景(シーズ)1902(明治35)年、常滑で陶器製造販売を手掛けていた伊奈初之烝が土管生産を開始する。初之烝は海外から積極的に土管製造機を輸入しながら、独自の製造方法を開発し、「伊奈式土管機」などの特許を取得し、この機械のノウハウを無償で公開するなど、常滑の土管産業を牽引した。
住生活に与えた影響陶製の土管は、上下水道の普及による都市の衛生や、鉄道敷設時の導排水管など、日本の近代化を支える存在であった。
製品の特長常滑では江戸時代から普及し始めた素焼きの土管を経て、十分焼きしまった真焼け(まやけ)土管、次いで食塩釉の掛かった強度に優れた土管が全国に誇る最高級品としてつくられた。
開発の苦労話・その他1924(大正13)年、伊奈初之烝の息子長三郎が大倉和親の支援を受けて伊奈製陶(株)を創業した。主要製品としての土管づくりは、昭和初期まで続き、海外にも出荷していた。

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