製造元 | INAX |
---|
発売年 | 1980年 |
---|
商品開発の市場背景(ニーズ) | 1970年代以降、湯が出る水栓やシャワーは当たり前になりつつあったが、国産混合水栓の技術開発は遅れていた。当時、混合水栓はツーハンドルのものが主流で、温度調節機能の付いた湯水混合水栓は輸入製品に頼っていた。 |
---|
商品開発の企業背景(シーズ) | 輸入製品においては、故障時のメンテナンスや海外と日本の水圧事情の違いから、自社製品の開発が急務であった。1964年に自社の水栓金具製造工場として半田工場を操業した。 |
---|
住生活に与えた影響 | サーモスタット付混合水栓は、今日の高機能水栓金具の基礎となっている。 |
---|
製品の特長 | 当初のサーモスタットは「ワックスエレメント」を用いていたが、現在ではSMA(形状記憶合金)を用いている。 |
---|
開発の苦労話・その他 | 開発で特に難しかったのはサーモスタットの開発。水温のコントロールの研究には、2年間を費やしたが、最終的にたどり着いたのは、自動車のラジエーターに積んで温度制御をしている「ワックスエレメント」という装置だった。日本の水圧事情に適する大きな動きが理想的であったし、自動車用に大量生産されているため価格も安い。しかし市販製品のままでは微妙な温度調節ができない。そこで、サーモエレメントを製造していた企業に出向き、水栓金具に合う新設計の製品を開発してもらった。 |
---|