塩と酸素

大分類立体造形
制作者村岡三郎
制作年2000
制作年(和暦)H12
寸法酸素ボンベ 高さ 148.0 x 径 48.0 塩 31.0x92.0x30.0
技法・材質塩、酸素ボンベ(金メッキ)
解説 - WWW用 村岡は戦後絵画からスタートし、1950年代には日本で最も早く溶接による鉄鋼彫刻を試みた。戦前から戦後に渡っての体験をとおして確立したゆるぎない哲学が作品の基礎となっているが、それにより作品の形態、テーマ、素材から一切の情緒的な側面は取り除かれ、自身と自然や宇宙との関係が「物質」をとおして提示される。したがって村岡の用いる素材は鉄、酸素、熱、塩などいずれも無機物でありながら、私たちの生命活動に密接に関わる物質である。「塩と酸素」もいずれも自然界の物質であり生命を維持する上で欠かせない塩と酸素をある意味即物的に提示することによって、それぞれの持つ歴史的・宇宙的・人類学的属性に目を向かわせることになる。

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