大根鼠置物

資料ID438
中分類工芸
小分類金工
コレクション分類金工試作・成果作品・制作工程
プロジェクト名伝統工芸技法の研究
法量1点 幅17.9奥行26.3高9
作者名A山田宗美
作者情報山田宗美【1871~1916年(明治4~大正5)】
 1871年(明治4)現在の石川県加賀市生まれ。本名、長三郎。生家は代々加賀藩に仕えた刀鍛冶を生業としていたが、祖父の代より甲冑、象嵌鐙等の制作を行うが、明治維新後は日用品などの象嵌器物を制作した。宗美は14歳から父に象嵌、打ち出し法を学び、20歳で家督を相続して宗美と号する。宗美の作品の最大の特徴は、"鎚起法"と呼ばれる、一枚の熱した鉄板から金槌で様々な形を作り出す製法にあり、どんなに複雑な形状のものでも継ぎ目が無い。また、宗美の作品には表現される動物や人物は単に写実というだけでなく、生きているような躍動感があるが、こうした作品制作の背景には、宗美の厳しい観察力がある。1896年(明治29)日本美術展覧会に初出品、三等賞銅牌を獲得、作品は宮内省御用品となる。1900年(明治33)パリ万国博覧会、1904年(明治37)にはアメリカのセントルイス万国博覧会で一等賞金牌を受賞し、海外でも高い評価を受ける。その後も意欲的に制作し、様々な賞を受賞する。1916年(大正5)には芸術家にとって最高の栄誉である帝室技芸員候補に地方人として初めて推挙されるが、その実現を見ないまま、同年没。

PageTop