呉須赤絵牡丹鳳凰文平鉢
資料ID | 1734 |
---|---|
中分類 | 工芸 |
小分類 | 陶磁 |
コレクション分類 | 北出コレクション |
法量 | 口径39.0底径9.2高9.2 |
制作年 | 明末?(17世紀?) |
作者情報 | 呉須赤絵とは、明中期頃から中国南部の福建・広東の民窯で輸出用に量産された「呉須手」の赤絵である。「呉須手」は「呉州手」とも書き、欧米では「スワトウ・ウェア」と呼ばれるが、これは製品を輸出した広東北方の港、汕頭(スワトウ)からきたものである。「呉須手」には赤絵のほかに染付、青絵、柿釉を施したものなどがある。素地が灰白色で、裏面にまでかけられた釉にむらがあり、また露胎の高台裏が焼成時に赤褐色となるのがその特徴である。また高台や底裏には窯で付着した砂粒が黒く残っている。 |
資料解説 | 呉須で龍・鳳凰などを描写し、色釉で着彩した大鉢。見込みに植物と鳳凰、周縁部には雲間を飛ぶ龍を描いている。鐔縁には赤絵の小紋がびっしりと描きこまれていて、煩雑になりがちな装飾文様を引きしめている。裏面を見ると赤の圏線が間隔をあけて二本引かれているほかには装飾はない。なお、呉須とは本来染付の色料であるコバルトの意味で、やきものの呉須とは区別して用いられる。 |