呉須赤絵牡丹鳳凰文皿

資料ID1726
中分類工芸
小分類陶磁
コレクション分類北出コレクション
法量口径25.2底径13.2高3.9
制作年明?(17世紀?)
作者情報呉須赤絵とは、明中期頃から中国南部の福建・広東の民窯で輸出用に量産された「呉須手」の赤絵である。「呉須手」は「呉州手」とも書き、欧米では「スワトウ・ウェア」と呼ばれるが、これは製品を輸出した広東北方の港、汕頭(スワトウ)からきたものである。「呉須手」には赤絵のほかに染付、青絵、柿釉を施したものなどがある。素地が灰白色で、裏面にまでかけられた釉にむらがあり、また露胎の高台裏が焼成時に赤褐色となるのがその特徴である。また高台や底裏には窯で付着した砂粒が黒く残っている。
資料解説呉須赤絵は一般にスワトウ・ウエアと呼ばれるもので、中国広東省汕頭港から積み出されたやきものを指す。このような器は明末から清初にかけて製されたといわれ、そのほとんどは海外へ向けて輸出された。呉須手の器体裏はほとんど無地のままで、焼成時に溶着防止のため砂を撒いたことから高台には砂粒が多く付着している。見込みの絵付は奔放な筆致でのびのびと描かれ、色も鮮やかである。

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