色絵梅文蓋物
資料ID | 1582 |
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中分類 | 工芸 |
小分類 | 陶磁 |
コレクション分類 | 北出コレクション |
法量 | 1点 口径23.0底径11.9総高13.5蓋径24.2 |
制作年 | 江戸後期(19世紀) |
作者名A | 粟生屋窯 |
作者情報 | 粟生屋窯 粟生屋源右衛門によって小松に開かれた窯。小松出身の粟生屋源右衛門は1789年(寛政元)生まれで、父の源兵衛は楽焼を生業とし、この父より楽焼きを学んだ。その後、若杉窯の本多貞吉に師事したが、貞吉の死後、1822年(文政5)小松に帰り自ら窯を築く。しかし、源右衛門はその後も吉田屋窯、小野窯、蓮台寺窯、松山窯などの各窯で活躍し、窯の興隆に力を貸した。1863年(文久3)没。粟生屋窯の特徴は、木工品のような精緻な細工で、これは赤い素地の上から白化粧をし、軟釉を掛けるという独自の製法によって作られたものである。 |
資料解説 | 木工品を思わせる大ぶりの蓋物である。うねるような幹をもつ白梅を、素地に化粧掛けを施した器体にのびのびとあらわしている。下部から蓋表に向かって伸びる梅の樹は、蓋裏と器体内部にも描きこまれている。白・黄の花と蓋表に飛ぶ鳥が、大胆な構図ではあるがやや単調な色彩の器に彩りを加えている。無銘。 |