（資料群）近井家 資料（2）

資料群・作家名（ヨミ）ちかいけしりょう（２）

略歴・解説

3件の資料はいずれも、財田町を中心に地域の歴史研究を進めてこられた近井氏が、近所に住む星川氏から譲り受けたものである。
1は、「諸種ノ実業学校ニテ授クベキ代数学ノ教科書」であると序文に書かれている。実業教育は、小学校卒業後の青年に、初等教育の補習と実業に関する知識技能を授けることを目的とするもので、香川県内でも明治後期から設置され始めた。この教科書は、「平易ニシテ実用ニ適スル説明」を心がけており、実業学校用の教科書として工夫がなされたものと思われる。
3～10は月刊雑誌「歴史写真」8冊を専用ファイルに綴じたものである。裏表紙や、ファイルに「国際情報社大阪支社」のスタンプがあり、ここを通じて購読していたことがわかる。内容は、中国戦線の状況を伝える記事が多く、ほとんどのページに写真が掲載されたビジュアルなものである。巻末には、世界情勢を伝える記事が紹介されている。
（香川県歴史博物館『収蔵資料目録　平成10年度』より、一部修正し転載）

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