(資料群)森B家 資料

資料群・作家名(ヨミ)もりBけしりょう

略歴・解説

明治27・28年の日清戦争後の日本は臥薪嘗胆を合言葉に軍備拡張に乗り出す。明治29年に陸軍平時編制がそれまでの6箇師団から12箇師団と近衛師団に増設することに改められた。それによって四国には善通寺村に第11師団が置かれた。資料1の第11師団司令部は、明治31年12月に開庁されたものである。この建物は県内に残る数少ない明治期の木造洋風建築のひとつである。資料1は年代の明確な特定ができないが、現在とあまり変わらぬ往時の姿を伝える貴重な写真資料である。戦後、激しいインフレーションの防止のために政府は昭和20年10月に「政府第1回宝籤」を発売した。さらに、戦災による復興資金の調達のために、各都道府県でも独自に宝くじの発売が可能になり、昭和21年12月の福井県を皮切りに地方くじが発売されるようになった。資料4は愛媛県が昭和25年2月17日を抽選期日として、教育施設整備資金にあてるために売り出したものである。やがて、戦災復興の意味合いが薄れ、より規模の大きなくじとしての魅力が求められるようになると、こうした地方くじの販売母体は、昭和34年までに現在のような5ブロツクヘ統廃合された。
(香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成9年度』より、一部修正し転載)

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