(資料群)亀井家 資料

資料群・作家名(ヨミ)かめいけしりょう

略歴・解説

1~3は地租改正に伴って発行された地券である。香川県では、明治9年(1876)4月地租改正事業に着手し、同年8月愛媛県に合併された後は愛媛県讃岐国改租事業として継続して行われた。4~6は明治後期の頼母子講の出資券である。頼母子講は主に相互救済を目的として、中・近世に発達した金融組織である。一般的には、一定の期日ごとに講の成員が掛金を出資し、所定の金額の取得者を抽選等で決め、全員が取得し終わるまで続けるという仕組みになっている。この資料は、明治以降、金融機関の整備が進み、銀行が設立された後にも、頼母子が存続していたことを示している。また「三井頼母子講」の「三井」とは、明治23年市制・町村制の施行により、四箇村(現多度津町)の大字となった旧三井村を意味しており、村落内の結びつきや、人々の連帯意識を考える上でも興味深い資料である。
(香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成9年度』より、一部修正し転載)

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