(資料群)福井家 資料(1)

資料群・作家名(ヨミ)ふくいけしりょう(1)

略歴・解説

本資料は、寄贈者が長年にわたり採集されてきた資料の一部で、旧石器時代の遺跡として著名な国分台遺跡の出土資料や、ナカンダ浜遺跡出土の縄文前期~晩期土器、弥生土器、製塩土器等のほか、烏帽子山遺跡出土弥生土器等が含まれている。国分台遺跡は、香川県を代表する旧石器時代の遺跡であり、その分布範囲は広大な面積を占める。遺跡全体としては、地点によりその特色があると考えられるが、その大半がナイフ型石器の製作を行なっていた時代に限られよう。本資料は、こうしたナイフ型石器製作にかかわる剥片及び石核が大半を占めている。次に、ナカンダ浜遺跡は坂出市沙弥島に所在し、主に縄文時代から古墳時代にかけての海浜遺跡である。遺構としては、古墳時代の製塩炉が著名である。各時代における遺跡の性格は不明であるが、各時代の島しょ部の役割を考える上で貴重な資料となろう。鳥帽子山遺跡は、標高265mを測る烏帽子山の中腹に立地し、岩陰から多くの土器、石器、獣骨等が出土したことで知られている。
(香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成7年度』より、一部修正し転載)

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