| 略歴・解説 | 寄贈者の父である池田朝親氏の経歴に関わる資料群。賞状、卒業証書、教員免許状、軍隊手帳などがある。
池田朝親氏は、明治44年（1911）に塩江村（現在の高松市塩江町）で生まれた。大正13年（1924）に塩江尋常小学校の教科を卒業し、その後、安原高等小学校に進学。塩江尋常小学校在籍時には、第二学年から第六学年まで「品行善良」や「学力優等」により賞状をもらっている。また、安原高等小学校在籍時には、精勤による賞状をもらっており、収集資料から朝親氏の勉学に対する姿勢をうかがうことができる。高等小学校卒業後、香川県師範学校に進学し、昭和7年（1932）3月に農業科を卒業。同時に小学校本科正教員の免許を取得した。戦後には、幼稚園・小学校・中学校の教員免許を取得しており、昭和34年には香川第一中学校の教頭、同37年には東谷小学校の校長であったことも資料から読み取れる。
本資料群は、小学校入学から小学校長となるまでの朝親氏の経歴をたどることができる一連の資料により構成されており、軍隊手帳や教練検定の合格証明など戦時下の状況や、戦前・戦後の免許状により香川県の教育制度の一端がわかる資料群である。
（香川県立ミュージアム『収蔵資料目録１４』令和６年刊行 解題より） |
