わざみ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名わざみ;和射見・和蹔
+表記和射見・和蹔
TitleWazami
テキスト内容地名。現在の岐阜県不破郡関ヶ原町関ヶ原一帯にあたる。天武紀元年6月の壬申の乱関連記事に2カ所「和蹔」という表記で登場する。そこには、高市皇子が、桑名郡家から不破郡家を経て野上に到った大海人皇子(後の天武天皇)を和蹔(わざみ)より参り迎え、軍事の権限を授けられた後、再び和蹔(わざみ)に帰ったと記されている。かかる記述から、当時、和蹔(わざみ)には大海人皇子側の本営が置かれていたと推定される。万葉集の高市皇子挽歌には、この時の大海人皇子の行動が、北の国美濃の真木が立つ不破山を越えて和射見(わざみ)が原の行宮にお出ましになった、と詠まれている(2-199)。万葉集には、他に2首この地を詠った作者未詳歌が見える(10-2348、11-2722)。そこには、雪や笠を詠みこみながら、自分の消息を人に託すというかたちで恋人への思いが述べられている。かかる歌の存在は、「わざみ」という土地が、都から遠く離れた雪深い場所として当時広く認識されていたことを示唆している。
+執筆者新沢典子
-68988402009/07/06hoshino.seiji00DSG000814わざみ;和射見・和蹔Wazami地名。現在の岐阜県不破郡関ヶ原町関ヶ原一帯にあたる。天武紀元年6月の壬申の乱関連記事に2カ所「和蹔」という表記で登場する。そこには、高市皇子が、桑名郡家から不破郡家を経て野上に到った大海人皇子(後の天武天皇)を和蹔(わざみ)より参り迎え、軍事の権限を授けられた後、再び和蹔(わざみ)に帰ったと記されている。かかる記述から、当時、和蹔(わざみ)には大海人皇子側の本営が置かれていたと推定される。万葉集の高市皇子挽歌には、この時の大海人皇子の行動が、北の国美濃の真木が立つ不破山を越えて和射見(わざみ)が原の行宮にお出ましになった、と詠まれている(2-199)。万葉集には、他に2首この地を詠った作者未詳歌が見える(10-2348、11-2722)。そこには、雪や笠を詠みこみながら、自分の消息を人に託すというかたちで恋人への思いが述べられている。かかる歌の存在は、「わざみ」という土地が、都から遠く離れた雪深い場所として当時広く認識されていたことを示唆している。815わざみ和射見・和蹔新沢典子わ1
資料ID32424

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