ももよ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ももよ;百夜
+表記百夜
TitleMomoyo
テキスト内容永遠に続く男女の過ごす夜の時間。三香原離宮へ行幸のあった折に、笠金村が娘子を得て作った歌(4-546、548)に見える。三香原行幸の旅の宿りは、女性とは行きずりに出会っても雲の向こうの人として言葉を交わす方法もなく、心では寂しい思いをしていると「天地の 神に言寄せて 敷妙の 衣手交へて 自妻と 頼める今夜 秋の夜の 百夜の長さ ありこせぬかも」(546)と、天地の神様がよろしいと言ってくれたので、女性と袖を交わして共寝をし、まるで自分の妻のように頼りとした今夜は、夜が明けないでくれないかなあという。その反歌にも「今夜の早く開くればすべをなみ秋の百夜を願ひつるかも」(548)という。表には、天皇を賛美する行幸儀礼歌があり、裏には、このような行きずりの恋を詠んだ歌がある。行幸従駕の官吏たちの、夜の遊興の場で詠まれた歌であろう。
+執筆者辰巳正明
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32364
-68928402009/07/06hoshino.seiji00DSG000754ももよ;百夜Momoyo永遠に続く男女の過ごす夜の時間。三香原離宮へ行幸のあった折に、笠金村が娘子を得て作った歌(4-546、548)に見える。三香原行幸の旅の宿りは、女性とは行きずりに出会っても雲の向こうの人として言葉を交わす方法もなく、心では寂しい思いをしていると「天地の 神に言寄せて 敷妙の 衣手交へて 自妻と 頼める今夜 秋の夜の 百夜の長さ ありこせぬかも」(546)と、天地の神様がよろしいと言ってくれたので、女性と袖を交わして共寝をし、まるで自分の妻のように頼りとした今夜は、夜が明けないでくれないかなあという。その反歌にも「今夜の早く開くればすべをなみ秋の百夜を願ひつるかも」(548)という。表には、天皇を賛美する行幸儀礼歌があり、裏には、このような行きずりの恋を詠んだ歌がある。行幸従駕の官吏たちの、夜の遊興の場で詠まれた歌であろう。755ももよ百夜辰巳正明も1

PageTop