大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名も;喪
+表記
TitleMo
テキスト内容人の死に当たり、禁欲して家などに籠もること。記紀の神話にはアメワカヒコの命の死に「喪屋」が建てられたことが見える。喪屋は、後の殯宮に当たるもので、死者と親近者とが一緒に時を過ごす建物であり、喪屋に籠もるのが喪である。そうした喪は凶事として恐れられたことから「たまきはる 内の限りは 平けく 安くもあらむを 事も無く 喪無くあらむと」(5-897)、「旅にても喪無く早こと吾妹子が結びし紐は馴れにけるかも」(15-3717)のように「喪無く」という言葉が生まれた。「モ」という言葉は、折口信夫によると「死なく、生のみを観じて居た、古代の信仰に於いては、復活のために籠る『も』の中の禁欲生活の期間を、『も』と云ふたのである。だから、その服忌を意味する喪に籠もると云ふ語も、実はこの衾を被る義であった」(「村々の祭り」『全集2』中央公論社)。という。ニニギの命が衾に包まれて降臨するように、衾は喪と同義であり、それは復活のための籠もりを意味したというのである。
+執筆者辰巳正明
-68923402009/07/06hoshino.seiji00DSG000749も;喪Mo人の死に当たり、禁欲して家などに籠もること。記紀の神話にはアメワカヒコの命の死に「喪屋」が建てられたことが見える。喪屋は、後の殯宮に当たるもので、死者と親近者とが一緒に時を過ごす建物であり、喪屋に籠もるのが喪である。そうした喪は凶事として恐れられたことから「たまきはる 内の限りは 平けく 安くもあらむを 事も無く 喪無くあらむと」(5-897)、「旅にても喪無く早こと吾妹子が結びし紐は馴れにけるかも」(15-3717)のように「喪無く」という言葉が生まれた。「モ」という言葉は、折口信夫によると「死なく、生のみを観じて居た、古代の信仰に於いては、復活のために籠る『も』の中の禁欲生活の期間を、『も』と云ふたのである。だから、その服忌を意味する喪に籠もると云ふ語も、実はこの衾を被る義であった」(「村々の祭り」『全集2』中央公論社)。という。ニニギの命が衾に包まれて降臨するように、衾は喪と同義であり、それは復活のための籠もりを意味したというのである。750も喪辰巳正明も1
資料ID32359

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