めのかみ・ひめかみ
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | めのかみ・ひめかみ;女神 |
+表記 | 女神 |
Title | Menokami / Himekami |
テキスト内容 | 女神。男神に対する語で、「祝詞」には「奉るうづの幣帛は、ひこ神に、御服(みそ)は、明るたへ・照るたへ・和たへ・荒たへ、五色の物、楯・戈・御馬に御鞍具へて、品品(くさぐさ)の幣帛献り、ひめ神に御服備へ」(「龍田風神祭」)とか、「枚岡に坐す天のこやねの命、ひめ神」(「春日祭」)といった文脈の中で、男神の対として登場する。万葉集には「検税使大伴卿の、筑波山に登りし時の歌」に、「尾の上を 君に見すれば 男神も 許したまひ 女神も ちはひたまひて…(中略)…いふかりし 国のまほらを つばらかに 示したまへば」(9-1753)と1例みえる。筑波山は、山頂が二つにわかれている二上山であり、峰の一方を男神、もう一方を女神として、その二神が領有する山として信仰されていたのである。当該歌も、筑波山を登る人々を男女二神が見守り、助けたとし、登頂を果たし、素晴しい景色を眺めることができた感慨を表現したのである。 |
+執筆者 | 城﨑陽子 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32358 |
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