むらさき
大分類 | 万葉神事語辞典 |
---|---|
分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | むらさき;紫・紫草 |
+表記 | 紫・紫草 |
Title | Murosaki |
テキスト内容 | ムラサキ科の多年草。5月頃から夏にかけて、白い花を咲かせる。日本各地に自生していたが、現代では、絶滅の危機にある希少植物である。ムラサキは、群がって咲くことからの意。根の部分は、紫色の色素を含むため、紫根染の原料として用いられていた。紫色は、官位十二階の、最上位の色で、「徳」をあらわした。また、ムラサキは、染料となる一方、根は、薬用として解熱・解毒剤や、外用薬としても利用されていた。万葉集には、この「紫草」を詠んだ歌が多く残る。その中でも、「紫草」を詠んだ最も著名な歌は、額田王の「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」(1-20)であり、ムラサキは特別な禁領地において栽培されていたことが知られ、ムラサキは、スメロキ(天皇・神)の色と認知されていた。 |
+執筆者 | 辰巳正明 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32357 |
- |