みやたき

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名みやたき;宮滝
+表記宮滝
TitleMiyataki
テキスト内容万葉集に「宮滝」の語はない。柿本人麻呂の吉野行幸歌に「この川の 絶ゆることなく この山の いや高知らす みなそそく 滝のみやこは 見れど飽かぬかも」(1-36)、「吉野川 つ河内に」(1-38)、「山川も依りて仕ふる神ながら激つ河内に船出せすかも」(1-39)などと詠まれる吉野川の激流を「たき(滝)」といい、この「たき(滝)」を含む芳野離宮一帯を「宮滝」と称する。ちなみに、現在いうところの「たき」は、当時「垂水」と呼ばれて区別されていた。人麻呂が詠った「滝のみやこ」は吉野川の奔流とそそり立つ岸壁が見せる風光明媚な一帯に営まれた吉野離宮を指しているのである。吉野離宮は持統天皇が31回もの行幸を繰り返した場所であり、その行幸は神仙境での再生と、天武天皇への思慕、臣下の忠誠の確認という様々な思いを込めてのものであった。そうした意味で吉野の「滝」は特別な意義が込められている場であった。
+執筆者城﨑陽子
-68913402009/07/06hoshino.seiji00DSG000739みやたき;宮滝Miyataki万葉集に「宮滝」の語はない。柿本人麻呂の吉野行幸歌に「この川の 絶ゆることなく この山の いや高知らす みなそそく 滝のみやこは 見れど飽かぬかも」(1-36)、「吉野川 つ河内に」(1-38)、「山川も依りて仕ふる神ながら激つ河内に船出せすかも」(1-39)などと詠まれる吉野川の激流を「たき(滝)」といい、この「たき(滝)」を含む芳野離宮一帯を「宮滝」と称する。ちなみに、現在いうところの「たき」は、当時「垂水」と呼ばれて区別されていた。人麻呂が詠った「滝のみやこ」は吉野川の奔流とそそり立つ岸壁が見せる風光明媚な一帯に営まれた吉野離宮を指しているのである。吉野離宮は持統天皇が31回もの行幸を繰り返した場所であり、その行幸は神仙境での再生と、天武天皇への思慕、臣下の忠誠の確認という様々な思いを込めてのものであった。そうした意味で吉野の「滝」は特別な意義が込められている場であった。740みやたき宮滝城﨑陽子み1
資料ID32349

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