みみがのみね

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名みみがのみね;耳我の嶺
+表記耳我の嶺
TitleMimiganomine
テキスト内容万葉集には天武天皇の御製として「み吉野の 耳我の嶺に 時なくそ 雪は降りける 間なくそ 雨は降りける」(1-25)と、「耳我の嶺」を詠った歌があり、この歌の類似歌として「み吉野の 御金の岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくぞ 雪は降るという」(13-3293)という1首がある。ここに詠まれる「耳我の嶺」と「御金の岳」を同じ嶺とみて、耳我の嶺は吉野山中にある金峰山、あるいは同郡天川村洞川の山上ケ岳ともされる。また、「ミミガ谷」の小字が残ることから、奈良県吉野郡吉野町平尾付近ともされる。いずれにしても、吉野とそこにまつわる耳我の嶺の地名は、出家した天武天皇がその山中を徘徊し、この地から挙兵、壬申の乱を戦い勝って即位したという神話的表現の一種として歌に詠まれ、歌い継がれていったのである。
+執筆者城﨑陽子
-68910402009/07/06hoshino.seiji00DSG000736みみがのみね;耳我の嶺Mimiganomine万葉集には天武天皇の御製として「み吉野の 耳我の嶺に 時なくそ 雪は降りける 間なくそ 雨は降りける」(1-25)と、「耳我の嶺」を詠った歌があり、この歌の類似歌として「み吉野の 御金の岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくぞ 雪は降るという」(13-3293)という1首がある。ここに詠まれる「耳我の嶺」と「御金の岳」を同じ嶺とみて、耳我の嶺は吉野山中にある金峰山、あるいは同郡天川村洞川の山上ケ岳ともされる。また、「ミミガ谷」の小字が残ることから、奈良県吉野郡吉野町平尾付近ともされる。いずれにしても、吉野とそこにまつわる耳我の嶺の地名は、出家した天武天皇がその山中を徘徊し、この地から挙兵、壬申の乱を戦い勝って即位したという神話的表現の一種として歌に詠まれ、歌い継がれていったのである。737みみがのみね耳我の嶺城﨑陽子み1
資料ID32346

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