みち
大分類 | 万葉神事語辞典 |
---|---|
分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | みち;道 |
+表記 | 道 |
Title | Michi |
テキスト内容 | ①交通路。②仏の道。①は他国へと続く道で、記紀には道敷の神・道坂の神・道の長乳歯の神・道俣の神などの名が見えるように、道は神々の管理し支配するものであった。それゆえに、万葉集にも「道の神」(17-4009)が詠まれ、「かしこき道」(11-2511)とも歌われた。また、道は「たまほこの」という枕詞で修飾されるが、これは「玉桙」が玉で飾られた威厳ある桙の意味と思われ、道には邪悪なものが跋扈するという考えから、呪具をもって道を守ることが行われたのであろう。それが「たまほこの道」という習慣語として定着したのであろうが、「たまほこの」は、道から邪悪なものを排除する呪語として成立したものと思われる。②は大伴家持の「病に臥し無常を悲しみ修道を欲する歌」に、「渡る日の影に競ひて尋ねてな清きその道またも逢はむため」(20-4469)と見え、仏の道、即ち仏道をいう。 |
+執筆者 | 辰巳正明 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32331 |
- |