みかねのたけ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名みかねのたけ;御金の嶽
+表記御金の嶽
TitleMikanenotake
テキスト内容奈良県吉野郡の東南にある金峰山(858m)のことであろう。吉野地方の歌謡に「み吉野の 御金の岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくそ 雪は降るといふ その雨の 間なきがごとく その雪の 時じきがごと 間もおちず 我はそ恋ふる 妹がただかに」(13-3293)と詠まれている。この地は常に雨が降り雪が降るのだという。それが序となって恋の思いへと結びつけられる。また天武天皇が吉野行幸の途次に詠んだという「み吉野の 耳我の嶺に 時なくそ 雪は降りける 間なくそ 雨は降りける その雪の 時なきがごと その雨の 間なきがごとく 隈もおちず 思ひつつぞ来し その山道を」(1-25)があり、類似する歌であるが、こちらは耳我の嶺だという。この歌は吉野へ逃れた天武天皇の壬申の乱前夜の辛く苦しい逃避行物語を示唆し、吉野地方の恋歌として流行していたものが、天皇御製として成立したと思われる。
+執筆者辰巳正明
-68883402009/07/06hoshino.seiji00DSG000709みかねのたけ;御金の嶽Mikanenotake奈良県吉野郡の東南にある金峰山(858m)のことであろう。吉野地方の歌謡に「み吉野の 御金の岳に 間なくぞ 雨は降るといふ 時じくそ 雪は降るといふ その雨の 間なきがごとく その雪の 時じきがごと 間もおちず 我はそ恋ふる 妹がただかに」(13-3293)と詠まれている。この地は常に雨が降り雪が降るのだという。それが序となって恋の思いへと結びつけられる。また天武天皇が吉野行幸の途次に詠んだという「み吉野の 耳我の嶺に 時なくそ 雪は降りける 間なくそ 雨は降りける その雪の 時なきがごと その雨の 間なきがごとく 隈もおちず 思ひつつぞ来し その山道を」(1-25)があり、類似する歌であるが、こちらは耳我の嶺だという。この歌は吉野へ逃れた天武天皇の壬申の乱前夜の辛く苦しい逃避行物語を示唆し、吉野地方の恋歌として流行していたものが、天皇御製として成立したと思われる。710みかねのたけ御金の嶽辰巳正明み1
資料ID32319

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