みえ
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | みえ;みへ;三重 |
+項目名(旧かな) | みへ |
+表記 | 三重 |
Title | Mie |
テキスト内容 | 「へ」は助数詞。巻き付け、囲み、包み、重ね、畳み、折り曲げなどする、その数が3回あるいは3枚。三重。また、抽象的・比喩的にも用いる。その場合「三」は厳密な数ではなく、幾重、何重にもの意とほとんど同じである。「其の家の辺に軍三重に囲み、室を作りて居りき」(記)、「一重のみ妹が結ばむ帯をすら三重結ぶべく我が身は成りぬ」(4-742)、また三重は地名としても上代文献にあらわれる。伊勢国の北部に位置し、現在の四日市市南部、菰野町南部、楠町がこれに当る。景行記に「三重村に到りましし時、亦詔りたまひしく、吾が足三重の勾の如くして甚疲れたり、とのりたまひき。故其の地を号けて三重と謂ふ」と倭建命の足が三重に曲がったように疲れ歩けなくなったという、地名起源説話がある。また雄略記には「又、天皇、長谷の百枝槻の下に坐して、豊楽を為し時に、伊勢国の三重の桵、大御盞を指し挙げて献りき」とあり、酒宴で酒杯を天皇に捧げるほどの采女を三重は貢上しており、土地の有力性がうかがわれる。 |
+執筆者 | 渡辺卓 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32316 |
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